『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
「これがさっきいっていた古文書だよ。」
漆塗りの玉手箱のような箱についた麻紐をときフタを開けたその箱の中身にみんな目を見張る。
箱の中には厳重に古い木箱がありパパはその木箱を取りだしてさらにフタを開けるとそこには古びた一冊の書物と巻物が入っていた。
―――ゴクリ…。
その書物と巻物が入った箱の中をのぞきこみ緊迫した空気に生唾と一緒に息を吸い込み喉をならした。
「これ読んでごらん?
今の真帆なら読めるはずだよ…。」
パパは先程の古びた古文書を箱の中より取りだし私に手渡した。
「うん…。」
恐る恐る受け取りつつ一枚ずつ…ページを捲るたびに八右衛門兄さんの懐かしい筆の字柄が目の中に飛び込んできた。
「…なんて書いてあるの…?」
興味深そうに古文書を見つめた徳家くんに尋ねられ私は字柄を目でなぞり始めた。
「今から書き記し事を…遺言とし来るべき時に生駒の血筋とともに語りつぐものとする。」