『武士ドルが斬る!?』〈前編〉
権田教授の聞き込みに私は…つい先程の出来事を思い出して手掛かりを探した。
「そういえば…あの時いくらか言葉を交わした時に…“かたじけない”とか“早よう!せえっ!”とかいっていました‥!
どこかの方言かなあって思って気にはしなかたんですけど‥!?」
何気にいった言葉に‥みるみる間にその場にいた者達は確信に迫ったように「大変だ!」と口々に顔を見合わせて頷き権田教授を先頭に建物の中へと入り捜査活動が決行された。
「マジで信じらんないだけど!?」
諷馬の呟きに我に戻った私達3人はお互いを見合わせて頷く。
「とにかく…生駒さんと弟さんは…コンビニの方へ行ってもらえる?
俺はトイレの方を探すからさ!」
そのままそこに突っ立っていられる状況でもなかった徳家君の案に従い…広すぎる夜のパーキングを手分けして捜索に入る事になった私達も遅れて不審な男性の足取りを捜索し始める為移動しコンビニの前にたどり着いた。
「とにかく…俺は、中へ入るよ!
姉ちゃんここで…似たような奴来ないかみてて!」
いつになく頼もしい言葉に男らしさを感じた諷馬に、力強く頷き返した後周辺を見回した。