前途多難な彼女と彼氏①
「あ、別に友達としての意見だから!」

「ホントぉー?」

秋が翔くんをジロリと睨む。

「秋、翔くんがかわいそうだよ!」

「あ、ごめんごめん!ついつい睨んじゃった!」


「あ、じゃぁ、あたしこっちだから!」

「未来!気を付けなさいよ!」

「気を付けろよー!」


「うん!わかってるって!じゃぁね!」


ーその日の夜ー

~♪♭♪#*♭♪~


「あ、夏生からだ」


ピッ。


「もしもし?夏生?」

『おぅ、俺。ちゃんと覚えてたか』

「うん。覚えてるよ。で、話って何?」


『あー…。学校どうだった?』


「楽しかったよ。あ、そぅそぅ!初めて男友達ができたんだよ!」


『はー!?男友達!?』


「うん。でもその人ね、女の子苦手なんだって!でも何であたしは平気なんだろ…?あ!まさか…あたしを女だと思ってないのかも!!」


『そんなわけあるか!!』
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