前途多難な彼女と彼氏①
翌朝、目が覚めると翔がもう起きていた。


「翔・・・早いね・・・」


「あぁ、お前の寝顔見て癒されてた」


「っ!!」


顔が真っ赤になったあたし。
すかさず翔が、

「顔真っ赤ですよー」

と、言ってきた。


「恥ずかしいからやめて・・・」


「へぇ~・・・未来、ちょっとこっち向いて」


「え?何?」


―――チュッ。


「っ!!」


「あははっ!お前マジおもしれぇ!」


「ちょっ!ひどっ!!」


いきなりキスとかありえないでしょ!!


「さらに真っ赤っかー♪」


「翔・・・サイテー・・・」


「ご、ごめんって!未来が可愛いからつい・・・」


「なーんてね♪翔が騙されてる~!!」


「おい、お前よくやるようになったじゃねーか」


あ・・・ヤバイ!
笑ってるけど目が笑ってないよぉ~!!

こういうときの翔は面倒だ!!

「えーっと・・・そろそろ着替えなきゃ・・・」


「どこ行く気カナ?未来ちゃん?」


「えっと・・・・・・すみませんでした!!許してください!!」


即行謝るあたし。
やっぱり俺様には逆らえません・・・。
トホホ・・・。
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