BRACK☆JACK~本章~
 個室に入って、やっぱりなんだか気になってケースをあけてみる。


「これ本物?」


 札束の一つを手に取り、ミサトはふと、ケースの底の違和感に気付いた。

 それを見て、口元をひくつかせるミサト。

 そこには、分解された銃が入っていた。


「んなことだろうと思ったわ…」


 はぁ、とため息をついて、ミサトは手早く銃を組み立てた。

 ハンドバッグからハンカチを取り出すと、銃を内腿に縛り付ける。

 そして個室を出て鏡に向かい、口紅を塗りなおす。


「…さぁて」


 鏡に写る自分に向かってにっこりと笑顔を作り、ミサトは呟いた。


「いっちょ、やりますか」


 ケースを持ち上げ、店の中に戻っていく。
< 23 / 108 >

この作品をシェア

pagetop