恋せよオジョー!




「わりぃが、そういうことになるな」



ガジガジと頭をかきながら、恭弥は申し訳なさそうに言う。




「ここに、わたしが・・・」



ボソリ、つぶやく。



「なに?オジョーだからこんなきったないところ泊まれないとか思ってる?まったく。これだから生粋のオジョーは・・・・」




「わくわくしますっっ!」



俄然、興奮してきた。



「お、おお?どした、オジョー。狂ったか?」



蓮が言う。




「いいえ。狂ってなどいないです。わたし、お泊り初めてなんです・・・。だから、すっごいワクワクするなって」



目がキラキラと輝いているだろう。
自分でもわかる。




< 21 / 92 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop