恋せよオジョー!
「つめてーな」
シュン、と肩を落とす蓮。
・・・まあ、もうこれ以上ここにいたって埒があかない。
しょうがないので、蓮のつながれた手を頼りに、わたしたちは進む。
それでも、やっぱり怖くて、蓮に寄り添う形になってしまう。
「おー?やっぱコエーんじゃねーか」
「うぅ・・・」
少々涙目になりながらも、蓮にひっつく。
(は、恥ずかしい・・・・)
そうは思ったものの・・・
「ひゃああああ!」
ははは、反則!!!
いきなり「うごおおお!」とか言いながら井戸の中から出てくるの反則!!
「もーっとひっついちゃってもいーよ?」
「うはぅ・・・・」
ギュッと蓮の右腕あたりに寄り添う。