ふたり輝くとき
「ずるくてもいいよ。イジワルもずるいのも、サラにだけだから」
「それが、ずるいんです」

サラはそう言ってユベールの胸に頬を摺り寄せた。

「ふふっ、でも好きでしょ?そういう僕のこと」

かすかに頷いたサラをギュッと抱きしめて、ユベールは目を瞑った。

甘い、サラの香りはとても安心する。

「次はどれ使おっか?」
「も、もう使いません!」

慌てるサラに、クスッと笑う。

「それはダメだよ。あれは僕たちがたくさん仲良くして、サラみたいに可愛い女の子を授かるためのものなんだから」

その言葉にパッと顔を上げたサラにニッコリと微笑む。

「お、男の子……がいいです」
「え……?」

少し意外な返事にユベールは驚いたけれど。

「ふふっ、いいよ。僕は何人でも」

だから――


Shall we have a sweet tea time again…? *END*

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