幼なじみをやめるまで
解散になった後は、みんな「疲れたぁ」とか、「帰りなんか食って帰えろぜ」なんて口々に言い合って和気あいあいとした雰囲気。




「さて、私たちも早く片付けて帰ろ?」





葉山さんの指さす先にはジャグとゼッケンやタオル。






「あ、はい!」





カゴいっぱいのゼッケンとタオルを抱えて葉山さんの後を着いていく。

汗を含んだせいか、カゴは思ったよりも重くて「ヨイショ」とカゴをかけ直した。




「持つよ?」




ヌッと横から手が出てきて、あっという間にカゴが持ち去られる。
驚いて手の出てきた方を向くと、ニッコリ笑顔の楢崎部長。




「重そうだから」



「だ、大丈夫です!全然重たくないですから」




楢崎部長の手からカゴを取ろうとすると、ヒョイっと上に持ち上げられ、私の手が空を切った。



< 260 / 288 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop