天国のマシュに会いたい
しかしマシュは、わりと平気な顔をして出血しているところを舐めている。

本当にこのままで九月まででも持つであろうか。

心配である。

私はマシュに付き添うようにして優しく撫でてやるぐらいしかできない。

その撫でる私の手をマシュが舐めてくれる。

私がキッチンで夕食の支度をしていると、マシュが来るようになってからは、夜、私が寝に行こうとすると

「コツ、カツ、コツ、カツ・・・」
と歩いてリビングのドアの前に立ち、私と一緒について行きたそうな素振りをして、私を見つめるが、連れて行ってはやれない。

左足からは、血が出ていないときでも、常に何か、じくじくとしていて、ねばったものがついているから、蒲団が汚れるので連れていってやれない。

非常に辛かったが仕方が無かった。

ベッドで横になって眠ろうとするが、寝室へ上がろうとした時に目が合ったマシュの事が脳裏浮かび涙が出てくる。

辛くて、辛くて、マシュの事ばかりが浮かんできて眠れない。

精神科でもらっている薬も毎日欠かさずに飲んでいるが、効いているのか、効いていないのか分からない。

左足の出血回数や量は徐々に増えている。

確実に増えているのが、はっきりと分かるようになってきた頃、薬がきれて診察の日がやってきた。
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