結婚しました!
出口のそばにある女子トイレで、

小さな騒が起こっていた。

「トイレが空かないんです。」

「何か、中で女の子の鳴き声が聞こえていて」

「大丈夫ですか?」

職員の人が声をかけてりして、

俺は、音々だとピンときた。


「すみません、知り合いだと思うんですが…


 入っても?」

女子職員が怪訝そうな顔をして俺を見て、

何か話していたが、


「どうぞ。」

と案内してくれた。


こんなことで女子トイレに入ることになるなんて、

人生って何があるかわからない。

案の定、音々の鳴き声が漏れてくる…

何なんだ突然。

「音々どうした、みなさん困ってるぞ出てきなさい。」

「いやです!八起さんなんか嫌いです。」

「わがままを言うな。」

< 36 / 206 >

この作品をシェア

pagetop