結婚しました!
「嬉しかったのに!婚約者なんて!

 そんな酷い嘘つく人だなんて思わなかったです。


 私のことなんて放って一人でお帰りください。」


「音々?」


「あなたのような人を詐欺師っていうのでしょう?

 結婚詐欺!」


でかい声で叫んだ音々の声に、

どやどやと人が集まってきた。


案内してくれた女子職員が、

疑惑の目を向けてくる。


トイレで篭城する女に詐欺師と呼ばれる男。


なんなんだこれ。


「音々!頼むから出てきて!

 結婚でもなんでもしてやるから!」


思わず叫んでしまった。


トイレがカチャリと開いて、


「本当ですか?」


泣きはらした顔の音々が姿を現した。
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