secret name ~番外編~
「明日、うちの社の7番・・・セッテを派遣する事に決めたよ。」

“7番・セッテ”

付き合いの長い大久保は、それだけで通じる相手だった。
「7番君か・・・有望株だな。」
「ああ。仕事も出来るし、家事もこなす。ギャグは寒いがな。」
「高村君は、ギャグまで求めていないさ。」
笑いながら、グラスに口をつける。

2人とも煙草は吸わない。
大学時代は吸っていたが、健康に良くないという理由でやめた。
居酒屋などにいくと煙草臭くなってしまうので、こういった個室が良い。それに、落ち着いて話せる空間が重要だ。

「お前のところの猫、すごく助かってるよ。」
いつも社長室の隅で黙々と作業をしている、9番・ノーヴェを思い出す。
水口も彼女を思い出し、「ああ」と、笑う。
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