first love【完】
公式戦*

『眠い』咲希side



「ふわぁ~」


アクビを思わずしてしまって、慌てて口をおさえる。


現在、9月第一週の木曜の深夜2時。


私は今、縫い物をしています。


…*…*…*…*…*…*…


夏休みになり、お昼にお弁当を竜に差し入れに行くうちに、マネージャーの清水さんと話すようになって、なんと、とっても仲良しに♪


すると、2日間の合宿で学校に寝泊まりするが、料理に自信がないというから、お手伝いして、さらに親しくなり、相談されたことがある。


9月の第二週から秋季大会が始まり、3年はこれに負けた時点で引退なんだとか。


勝ち進めば、全国大会まであるが、光理は今まで関東大会までが最高で、それも5年前。


だが「今のチームなら、3年は上手いし、竜斗も真人もいるからきっと勝ち進む、私は応援としてお守りをあげたい」と。


それも、手作りで…でも、家庭科が苦手で、うまくないから、助けてとのこと。


…*…*…*…*…*…*…


そして…今日になりやっと彼女が自分で頑張ると言った、札の形のフェルトにそれぞれのゼッケンとイニシャルを着ける作業が終了し、続いて私の袋作りになった。


まぁ、出来たらひとつひとつ先に受け取ってはいたけど、始めたのが20日過ぎ、部員33名分手作業で小さな袋をしあげるのは手間がかかった。


そして、ついに週末は試合…


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