first love【完】


「マジ?嬉しいな、サンキュー
じゃあ、決めてください(笑)」


さぁ、あとはプレゼントだ。


…*…*…*…*…*…*…


それから数日後の日曜の夕方、義希と二人でショッピングモールを歩く。


お互いに彼女の指輪のサイズを探り、今日はその買い物。


義希と二人でアクセサリーショップとか…笑えるってか恥ずかしい…仕方ないけど。


ある店に入り、二人で別れて探す。


俺達の小遣いで買える程度だから、高級店ではなくて、微妙にうるさい店員に邪魔されながら、見て回る。


すると、シルバーのリングにピンクのハートの石がついたなんだか咲希っぽいのを見つけた。


ハートの横には小さなシルバーのクローバーが両側についてて、なんだか幸せを運んでくれそうだった。


サイズを店員に言って包んでもらい買い物終了だ。


義希も新田さんへのプレゼントを決めたらしく、しばらく待つとやって来て「待たせた、帰ろうぜ」と。


あとは24日を待つだけとなった。


咲希は食べる店、決めたかな?


寒さが厳しくなってきたが、俺は心がポカポカで、幸せだった。


俺の人生の中で確実に一番になる17歳の誕生日がもうすぐやってくる。






< 154 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop