first love【完】

“浮き浮き”咲希side



クリスマスのある 12月になった。


体育祭は参加できなくて残念だったけど、事件が解決してからは穏やかな日々で、竜ともいろんな事を話すようになり、お互いをさらに理解できたし、信頼度が増したと思う。


文化祭は私は衣装係になって、一学期よりもみんなと関わるようになり、嫌がられたり煙たがられているわけでなく、お互いに距離感がつかめてなかったみたいで、近づいてみると温かくて楽しい人たちばかりだった。


今まで自分で作ってしまってた壁が、竜や真凛ちゃんと過ごしていくことで、ちょっとずつ、壊されていってる気がして嬉しかった。


…*…*…*…*…*…*…


クリスマスの約束がまだないのを、真凛ちゃんが気にしてくれてたら、翌日、竜が「イブが誕生日」と教えてくれて、誘ってくれた!!


嬉しくてしかたなかった。


食事するレストランと、クリスマスと誕生日のプレゼント…考えなくちゃ。


幸せな悩み事で私は浮き浮きしてた。


兄が帰宅してきたので、男の人が彼女と入っても恥ずかしくないというか、嫌じゃないレストランのタイプを聞いたら、お礼に真凛ちゃんの指輪のサイズをGETしろとのこと、快く引き受けた。



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