first love【完】


「あっ!!咲希ちゃん!!
体育館、行くんでしょ?
一緒に行ってもいい?」


どうしたらいいかなと思ってる私に、真凛ちゃんが問いかける。


「はぃ…」


勢いに押されて肯定してしまった私。


そして、なぜか手を繋ぎ体育館へと向かった。


…*…*…*…*…*…*…


渡り廊下から続く入口は狭くてあまり中がみえないので、中庭に面した横扉二枚が見学者の定位置だ。


真凛ちゃんと靴を履き替えて中庭から向かうと、既に扉前は人だかり。


今日は中間テスト前最後の放課後練習らしく、(真凛ちゃん情報…)いつもより、さらに多い気がした。


私は直ぐに諦め「真凛ちゃん、私は水やりしてくるね」と伝え、その場を離れ…られなかった。


私の手を離さない真凛ちゃんが、「ちょっとだけずれてぇ」なんていいながら、グイグイと最前列まで行こうとしたからだ。


そんなこと、私は申し訳なくて居たたまれなくて、「真凛ちゃんっ私はいいから、手を離して」と言ったが、「はいっ、ついた」いつの間にか目の前は、激しく動き回るバスケ部員…。


「咲希ちゃん、遠慮なんて
することないよ?
彼女でしょう(^-^)」


私を前にして、そのすぐ後ろから中を覗きながら話す真凛ちゃん。

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