幸せの選択
自分の様子が分からない。
もしかしたらひどく顔が腫れているのかもしれない。


ひたすら走り、家から少し離れたところで側に停まっていたクルマのミラーを覗いてみた




「………はぁ」


必死でガードしたかいがあって、顔は無傷だった。

とりあえず顔が無事だったので、どこか店に入って冷静になろう。未だ震える体も少し休みたい。


道の向かい側にファミレスがある。
深夜だから中にいる人も少なかった。

だけどーー


光々と明るく照らされている店内が眩しすぎて、入れなかった。






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