幸せの選択
「あー、洗車する時間がなくてな」

アレと指差す先には、高級外車が手洗いされていた。


「それよりーー」

「あれ、課長の車なんですか。やっぱりスゴいですね。あんな高い車に乗れちゃうなんて」


課長の言葉を遮るように話を続ける。


「洗車なんて明日デートですか?いいなぁ。私もあんな車で迎えに来てもらいたいなぁ」

「三島ーー」



「課長の彼女って、前にお会いしたあのキレイな方ですよね?あの車にも課長にもお似合いですね。同じ女性として羨ましーー」

「三島!どうかしたのか?」



今度は私の言葉が遮られた。
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