幸せの選択
酔っぱらいを軽く無視するのは、簡単にできるけど、相手が河野さんの知り合いでは、機嫌を損ねることなく済ませたい。



「さあ、さあこっちこっち!」

強引に腕を掴まれ、ムリに空けた席に引き寄せられる


「あのぉ、わ、私飲めないんです!そうです!飲めないんです」


我ながらナイス!と思ったんだけど



「えーっ!嘘だあ。河野が飲めない子雇うワケないもん。さぁ、さぁ」

「きゃっ!」


今度は腰に腕を回され、強引に引き寄せられる。




「ちょっとぉ!ウチはそういうお店じゃないの!女の子に触りたきゃ、他所行ってやってくれる?」


「なんだよ。触るって人聞き悪いなぁ。ちょっと酌してもらおうとしただけだろ?」
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