幸せの選択
「それでは、次回までにデザインをいくつかご用意しますね?」


「ありがとう。いやぁ、三島さんの提案されたイメージはどれも素敵でした。デザイン楽しみにしてます」


「ありがとうございます。ご期待に添えるように頑張ります」



カチャリとドアを開け、クライアントが部屋を出ていくと、張りつめた糸が切れた。



「はぁー」

「お疲れ。これでスタート切れそうだな?」

「はい。ありがとうございます」



ポンポンと私の肩を叩き、会議室を出ていくのは長谷さん。


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