幸せの選択
とりあえず、目の前に置かれた冷めたコーヒーを啜る。


「あっ……」


ふと、窓の外へと視線を向けると、今にも雨が溢れだしそうな、分厚い雲が広がっていた。




すぐに、目の前に置かれた資料をとりあえず、ファイルに突っ込み仕舞う。

飲みかけのコーヒーを、口一杯に含んでから部屋を出た。





自分のデスクに戻り、急いで鞄のなかにデジカメと、照度計を押し込んだ。




「長谷さん、現場に行ってきます!」



「今からか?」


「はいっ!雨天の現場確認できてなかったんです。振り出し前から確認したいんで、行ってきます!」




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