恋とくまとばんそうこう
少しして、知ったところでどうなのだと不機嫌になっている自分に気付く。
100%自分ではないのだから。
コロンと後ろの席から消しゴムが転がる。
ギリギリ席を立って取るか立たないかの微妙な場所で止まる白い塊に俊が困惑していると、スッと大人しそうな細い身体が横切った。
白い、手首。
細い指が消しゴムに伸びて的確に摘まむ。
バッ
俊は見てはいけないものを見てしまったかのように顔を赤くして目をそらした。
別に、どれだけ見ても大丈夫なものなのに。
伸ばされたせいで少し隠れていた手首が見えただけだ。
…ああ。
俊は机に頬をつけて反省した。
自覚したのだ。
自分は高校一年生の、ただのエロい、青い男なんだということを。