Treasure in Paradise【Brack☆Jack2】
 窓際にはいくつかの写真立てが飾ってあり、その中の一つを手に取る。


「…これは…」


 その時、ドアが開いた。

 入ってきたのは、見知らぬ中年の女。

 中年といっても、田舎には似合わないくらい、優雅で気品のある女性だった。

 エイジは慌てる。


「あ、あの~、勝手に入っちまったのは…」

「…あなたが、エイジさんね?」


 女はそう言って笑い、ソファに座るようにエイジを促す。

 意味がわからないまま、言われたとおりにするエイジ。


「今、お茶を入れますからね。少しだけ待ってて?」


 女はそう言って、キッチンに向かう。
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