オレンジジュース~俺と一人の生徒~
「ごめんなさい・・・先生のこと信じてるのに・・・ちゃんと聞くね。」
直が俺の前に来た。
落ち着いた表情で、少し微笑みながら俺を見つめた。
心臓の音が凄かった。
俺の体は震えていた。
「俺・・・子供がいる。」
言い終えるとすぐに
チャイムが鳴った。
チャイムの音で、直の心がひび割れた音が聞こえなかった。
直は、しばらく瞬きもせずに俺を見つめた。
俺は、直の目に吸い込まれそうだった。
直は目をそらさずに俺を見つめ続けた。