オレンジジュース~俺と一人の生徒~
俺の隣の席には、俺のクラスの女子が座っていた。
くじで決めた席だから仕方がないんだけど、直は・・・きっとやきもち焼くんだろうな。
クラスの生徒と話しながらも、俺は直を気にしていた。
その時、直がトイレに向かった。
俺は、立ち上がる。
どうした、直・・・
怖いの?
トントン・・・
返事がない。
「矢沢・・・開けて。俺だよ!」
俺がそう言うと、扉がそ~っと開いた。