オレンジジュース~俺と一人の生徒~
俺は、何とか、自分を取り戻そうと、冗談っぽく言った。
「浮気者…」
俺がそう言うと、直はやっと笑ってくれた。
直は立ち上がり、俺に向かって走ってきた。
「先生のばかぁ…」
「ふん。どうせ俺、オヤジだし!!ふん…」
直は、10も年上の俺の頭をゆっくりと撫でてくれた。
そして、直はきょろきょろと周りを見回してから、そっと俺にキスをした。
直は俺の気持ちを全てわかってくれているようだった。
女神様のような微笑みで俺を包み込んでくれた。
「先生、ごめんね・・・・・・」
直は何も悪くないのに、何度も謝った。