オレンジジュース~俺と一人の生徒~
ナイタースキーが終わるとクラスの女子が俺の腕を引っ張った。
「先生カラオケしよ!!何か歌ってよ!!」
「お願い!!先生!!」
俺は、最後の夜だし仕方がないか、と宿のおじさんにカラオケをお願いした。
それから、急いで風呂に入り、大広間へと向かう。
直、お前もいてくれると嬉しいよ。
カラオケなんて2人で行けないからな。
もし、お前が今夜いてくれたら・・・
俺はお前の為に歌うよ。
俺は、大広間に集まったたくさんの生徒の中から直を探した。
目が合った。
すぐそらす。
俺の周りに集まったクラスの女子が、俺に密着して座ったのが気になった。
俺は暑いから暑いからって、なるべく離れようとした。
10時までの限られた時間の中、俺は何曲か入れた。
勝手に女子に入れられた流行の曲。
最後に自分で入れた曲・・・
それは直に捧げる曲だった。
届いたか?
直・・・
一緒にカラオケに行くこともできない彼氏を許してくれ。