顔面レベル100の幼なじみと同居なんてゼッタイありえません!


「あたし……」



――――――要が好きなの。




「きゃっ」



そう言いかけたあたしを旬は強引に引き寄せた。
突然感じるぬくもり。
要の甘くい香りとは違う、旬にあたしは包まれてる。


何が起こってるの?



「しゅ……旬? ……痛いよ」



その腕から逃れようと身をよじってみてもびくともしない。



「……その先は言わせない」



そう言って、強引にあたしの顎を掴んだ旬はその唇を重ねた。


「……んんっ…………」


この前のキスとは全然違う。
強引で乱暴で。でも哀しくて。



「……っ……」



必死で唇を噛締めるあたしに割って侵入してくる。
旬の熱い舌。



「!!」

「はあ……はあ…」



驚いて、とっさに歯を食いしばっちゃった……

唇についた血を手の甲で拭う旬。
そして、不意に口元に笑みを零すとあたしを見据えた。

今、自分に何が起こったのか理解できずにあたしも旬の瞳を見つめ返した。




さっきまで聞こえていた外の雑音も、今はまったく耳に入ってこない。




…………旬?


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