オオカミ系幼なじみと同居中。

「どうするの?」


早苗はじっとあたしの顔を覗き込む。


「…わかんない。でも要に合って話す勇気…まだないんだ」


あたしはそれだけ言うと、膝の間に顔を埋めた。






早苗は「ふう」と小さな溜息を付いて、そっとあたしの髪を撫でた。


「…答えはきっともう未央の中にあるよ。ただそれに気づいてないだけ。
大丈夫。ちゃんと、考えればわかるはずだよ。
…今日は寝よ?明日で学校も終りじゃん!!」


早苗はそう言ってにっこり笑うとトンっと肩を軽く叩いた。



「…うん。そうだね。ありがとう…早苗」



あたしも笑顔を返し、早苗のお母さんが用意してくれた布団に横になった。









明日は終了式。


もう冬休みが始まる。



そして…クリスマスはその2日後だ……



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