オオカミ系幼なじみと同居中。
「…あ」
冷たくなったアスファルトの上に落ちていたのは、緑色の四角い箱だった。
要のために用意したプレゼントだ。
転がったプレゼントの上にチラチラと雪が落ちた。
「………」
今日、要からは連絡がない。
なんで?
一緒にいようって言ったのに。
結局は、要にとってあたしはそれくらいの存在だったって事なのかな?
視界がだんだんぼやけていくのを感じてあたしはグッと唇を噛締めた。
気が付くと、そこはあの“公園”だった。
また来ちゃった……
今日は1人なんだ…あたし。
公園の小さな街灯に照らされて、桜の木がぼんやり浮かび上がってる。
あたしは誰もいない公園に足を踏み入れた。
なんとなく、夢見たいな事期待してる自分がいる。
ここはあたし達の運命の場所。
ここにいればきっと要に会えるって。
――――期待してた。