黒姫
外は、当たり前だが寒かった。
道端には雪が積もり、歩道の真ん中も薄汚く変色した雪の名残があちらこちらに。
滑らないように注意しながら、瑞姫は近くのスーパーまで歩いて行った。
徒歩7分、コンビニへ行くよりやや近いスーパーは、食料品などの品揃えもそこそこ良い。
流石に慣れたもので、さっさといつものメーカーの醤油を掴んでレジに運んだ。
そして、醤油を入れた袋を揺らしながら、スーパーを出たところまでは、何の問題も無かった。
「なあ……お前、黒瀬瑞姫、だよな」