流れ星☆彡
「紗羽、おはよー!」


「おはよ、絢華。あれ、優太さんは?」


「あっち」



後ろを振り返る。



「あ、ほんとだ。何で一緒にいないの?」


「紗羽を見つけたから走ってきちゃった」


「ふふ、そうなんだ。なんか優越感」


「何で?」


「優太さんに勝った気がする」



よくわかんないけど……


でも……



「あたしは紗羽も優太も、どっちも同じくらいに大切だもん」


「絢華、大好き!」



そう言って、紗羽が抱きついてきた。



「あたしも大好きだよ。……そういえば、紗羽ってば、いつ優太に言ったの?」


「何を?」



残りの学校までの道のりを歩きながら、気になることを聞いてみた。



「あたしが遊園地好きって話」


「あ、それね。いつだったか、昼食の時に絢華が呼び出しで遅くなった時あったじゃん?」


「あったっけ?」


「男子から告白された時だよ。あの後優太さんに“呼び出しについていくな”って怒られてたじゃん」



そういえばそんなことがあったかも。



「待ってる間、優太さんがあまりにイライラしていたから、つい優太さんの知らない絢華を話したくなってさ」
< 177 / 404 >

この作品をシェア

pagetop