流れ星☆彡
あ……


そうだ。


指輪の入っていた箱の中をあさる。



「あった」



優太が普段から首に下げていたチェーン。


仕事とかで指輪を指に付けれない時に、これに付けていた。


そっと取り出して、優太とあたしの結婚指輪をそのチェーンにつけて、首から下げた。



「優太、……もう一緒にはいられないけど、指輪はずっと一緒だからね」



こうすると、ほんとに優太の傍にいられる気がする。


二つの指輪をぎゅっと握り締めたあと、そのまま口許へ持っていき、それにそっとキスを落とした――…








ピンポーン…


静かな空間に、インターフォンの音が鳴り響き……


玄関のドアを開けると……



「絢華、久しぶり。元気だった?」


「紗羽」



紗羽の顔を見たとたん、張り詰めていたものが、プツンと切れたように涙が溢れてきた。



「絢華」



紗羽も目に涙を滲ませながら、ぎゅっと抱き締めてきた。


部屋に入って、紗羽はまず優太の前で手を合わせてくれた。



「絢華、ちゃんと食べてる?かなり痩せたでしょ?それ以上痩せたら体がもたないよ?」


「うん」
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