流れ星☆彡
.



「蒼太、ナンナンだよ」



そう言って、蒼太に水色の数珠を渡す。


ピンクの数珠を持った優華を抱っこしたまま、あたしも手を合わせる。


あの事故からちょうど一年……


午前中に一周忌の法要をすませて、今は優太が眠るお墓に手を合わせている。


優太……


あれからもう一年だよ。


短かったような……


長かったような……


ただがむしゃらに、あなたが残してくれた宝物、……蒼太と優華を育ててきたよ。


なんで優太だけここにいないの?



「ママ、ナンナンしたよ」



流していた涙を拭いて



「パパとお話した?」


「うん!」


「そっか。じゃあ帰ろうか」
< 383 / 404 >

この作品をシェア

pagetop