涙の温度
今でも思い出す、あの1年前のこと。
あの時あたしは、覚悟していたとは言え、あんなに抜けるのが大変だなんて知らなくて。
話を持ちかけてから約2時間半。
顔の原型を留められなくなるかってくらい、タコ殴りされた。
幸い怪我って言っても、肋骨2、3本くらいで。
辛うじてバイクに乗って帰るくらいは出来たのに。
そんな不細工なあたしを助けてくれたお節介男がこの男。
恩返しに何かする、って言ったら友達になれってゆうような、可笑しな男。