たぶん恋、きっと愛
2時間ほどが、経った。
朝には比較的弱い凱司が、こんな時間に起きてきたのは、雅を学校に送って行く為だ。
ほぼ同時に部屋から出てきた鷹野とリビングに入れば、違和感に気が付いた。
ぴたりと動きを止め、部屋中を見回し、カーテンの向こうの窓が開いている事に、顔をしかめる。
泥棒の入れる作りの家ではない。
顔を見合せ、同時にその向こうを覗いた鷹野が絶句し、息を呑んだのを、凱司が見逃す筈もない。
「……鷹野、思い当たる節を簡潔に」
「…昨日、女に買われた匂いつけたまま…帰った」
言われたまま、簡潔に小さく答えた鷹野の頭に、上から押さえ付けるように手を置いた。
「…お前、最悪だな」
「……ごめん」
面倒臭そうに、雅を見下ろし、凱司は、その肩をつま先でつつくように蹴った。
小さく丸まった状態で、陽の射すベランダに転がり眠る、雅の肩を。