たぶん恋、きっと愛
「鷹野さんは、明日お仕事なんですか?」
この前、寝かせてもらったソファに、綺麗な黒い紙袋が置いてある。
「うん、でも雅ちゃん泊まっていくなら休み取れば良かった」
あながち冗談でもなさそうな口調で、鷹野は紙袋を取り上げた。
「お仕事、なにしてますか?」
「あれ、言ってなかったっけ、俺、雇われ美容師」
「ああ!美容師さん!だから髪もそんな…綺麗なんですね」
鷹野が紙袋から出したものを、差し出されるままに受け取った雅が、嬉しそうに笑い、ふと持たされた物を見て、固まった。
「もしかして……あたしのですか?」
「うん。せっかく可愛いんだから可愛いの着ないと」
ぴら、と広げて苦笑いになった雅が見つめるのは。
どこで買ってきたのか、白地に白いフリルと、白黒ドット柄のリボンが可愛らしい、ショートパンツの部屋着。