たぶん恋、きっと愛
「…ごめん、忘れて」
そんな風にしたいんじゃないんだ、と、鷹野はようやく微笑んだ。
「ごめんね、ずっと不安にさせっぱなしだね俺」
自嘲するように小さく呟いた鷹野が、頭上の満開のピンク色を大きく見上げ、雅の頭を自分の胸に押し当てた。
「俺…どうか、してる」
「…みんな居るから、大丈夫ですよ」
「…そうだね、雅ちゃんも…いる」
「うん、あたしも居ます」
きゅ、と鷹野の腰に腕を回した雅が、鷹野さんがあたしでいいって言ってくれるうちは、ずっと居ますから、と、囁くように呟いた声は。
そこにいた昌也にも佑二にも聞こえ、昌也は息を飲み、佑二は盛大に息を吐き出した。
「あのさあ…俺ら帰っていいのかなあ?」
道端でどうしてイチャイチャできるのか、俺わかんない。
苦笑とも、呆れとも取れるような佑二の声に、鷹野はぴくりとも動かなかったが、雅は慌てて鷹野に回した腕をほどき、その胸を押し戻した。