たぶん恋、きっと愛


「俺、やっぱりあの子が可哀想だと思うよ」


凱司さんがどういうつもりなのか、あの人のやる事は…よく解らないけど、それでいいとは思う。

だけどあの子が…雅ちゃんが、凱司さんや一樹くんみたいな男に、真面目に恋したら、ツラいと思うんだ。



「きっと、キスだって、ほんとは負担になってる気がする」


普通は、キスなんて、恋人同士がするものだろ?



ゆっくりと話す昌也を、鷹野も佑二も、遮りはしなかった。

仰向けに寝転んだまま、頭の下で手を組み、静かに天井を見つめる鷹野は、辛そうな目を、ぎゅっとつぶり、ゆっくりと開けた。



「あの子、一樹に呑まれてるだけじゃないのか…?」


“鷹野一樹”の機嫌を損ねないように、従順にしてるだけじゃないのか?
 



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