たぶん恋、きっと愛
自宅の、父親の部屋を、見ることはできない。
あそこは鍵がかかっている。
留守の間に鍵を壊しでもして侵入すれば、親子といえど殺されるかも知れない。
いや、誇張ではない。
小さな頃から、言い含められてきた。
ここに無断で入れば、私はあなたを居なかった存在にしなければなりません、と。
子供を単に脅すにしては、ずいぶん真面目な顔で言われたものだ。
「……」
他に自分の知る、鷹野一樹を知っている人物。
先日の、ライブハウスは、あてにならないだろう。
前髪で目の隠れた佑二も、居場所は分からない。
学校の、雅のクラスの奴はどうだろう。
「………」
他は…どうだろうか。
凱司の実家、笠島の本家に立ち入る訳にもいかない。
雅の存在は、明らかにしていないと、そう聞いている。
鷹野一樹と縁があり。
かつ、友典とも面識のある。
「………鷹野……息吹?」