たぶん恋、きっと愛
二週間前、いかがわしそうな何かを、現金取り引きしていた金髪の男、ガイを、多分悪い人だろうと、認識した。
ただ、あまりにも綺麗に見えた、から。
あまりにも静か、だったから。
毎日、覗きに来た。
相変わらず、というか頑なというか。
声もかけないし、かけられない。
視線も合わせては来ない彼に安堵して。
毎日、綺麗な金髪と。
多分、蛇か龍の刺青を。
最初の日の、現金と引き換えに、モノの方を持ち去る人間。
それは来る度に違う人間ではあったのだけれど。
3日目にはプッツリと。
現れなくなっていた。
残り10日間。
不自然な、壁を隔てたような。
鑑賞。