八重桜の木の下で
告白
「うわあ、なんかオレ、小学校の卒業式以来だ。こんなに感動したの。
オレさ、中学あんま楽しくないんだよな。たつやんもせーじもいないし。」

「そうだろうな。お前、朝からいっこも中学の話しようとしなかったもんな。」

「もともと人見知りだし、小学校では小崎先生のおかげで自分を出せた
けどさ。でもそれだけじゃないんだ。なんか、なんっか、違うじゃんか。
中学って。空気がさ。なんかみんなが大人になりかけてるっていうか。
もう、小学校のあの面白さには戻れないんだなーって。そう考えたら、
なんか懐かしくて泣きたくなるんだ。戻りたい!って、すっごく思うんだ。」

「ちょうどお前らぐらいの時に、おれはここに来て、毎日泣いてたよ。もう
いやだー!小学校に帰りたいーって。」

「小崎先生が……?」
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