あたしが見た世界Ⅲ【完】
釘バットとか、あれってわざわざ作ったのかな。
そんな疑問が頭をよぎった。
-----ヒュッ
俺は顔面めがけて来た金属バットを咄嗟にしゃがんでかわす。
「ぐぉッッ!!?」
後ろで苦しそうな声が聞こえる。
さっきの金属バットが当たったんだろうな、俺が避けたから。
――どんまい過ぎる
俺はそう思いながら、しゃがんだついでに目の前に立っている人の脛を思い切り殴る。
いつ手が自由になったかというと、ついさっき。
俺が部屋を出る前に、頑張って男を気絶させた後、「刃物ないかなー」とか色んなとこ漁ってたら、ナイフが出てきたのだ。
俺はそのナイフを使って、このロープを切ったのだ。
マジ鎖とかじゃなくてよかった。
「いッッ!!?」
うん、殴る方も痛いけど、脛って殴られるとすっごい痛いよね。
脛とかマジ痛いよね。
俺はその間にできた隙間から、地面を蹴って立ち上がり走る。
ついでに、俺が脛を殴った相手の背中を蹴り飛ばしておいた。
あとは、相手に囲まれないように気をつけて次々と鳩尾とか目とかを殴って、すぐに再起動させないようにする。