百花繚乱
moment.
あれから僕は
彼女―――遠野真歩
とよく話すようになった。
自分で言うのもだけれど
僕は友達が多い方だ。
周りには“人気者”と
称されている。
だけれど僕は、
そんな風に称されている僕を
ただの臆病者としか評価してない。
嫌われたくない
だから周りに合わせる。
招く結果は、疲労感だ。
だから周りにとっては
彼女が僕と話すようになったことは
まるで昔から決められていた
“当然の結果”であり
それが何か物珍しいわけでは
ないから、みんなも彼女を受け入れた。
でも僕にとって彼女は・・・。