ロマンチックに欠く女


「柳先―――輩っ!」




俺が手を振れば
女子は皆、頬を赤らめ可愛い顔を俺に向けてくれる。




「物好きもいるもんですね」




そう、隣のコイツを除いては。




「そんな事言いながらも俺の彼女になってくれたのはどこの誰だっけ?」


「別れましょうか」


「ゴメンナサイ。調子乗りました」




隣で俺と手を繋ぎ、語らっているのは俺の彼女である。…はず。


何でこんな奴…と思うかもしれないが、ハッキリ言って顔がドストライクだった。


なんとも不純なゲスい動機だと思われるかもしれないが、仕方ない。コレは事実なのだから嘘は吐けない。
< 2 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop