ロマンチックに欠く女


「しかし、最近はますますラブラブ度が上がって俺達の事が羨ましいんだろ?」





本当は分かってるんだ、コイツはまだ本気で青春を捧げられる程の女の子が居ないから…俺に八つ当たりして…返り討ちにされてさー…哀れな奴はどっちだって話だよな。うんうん。





「ますます会えない状態に面してる奴が今何か言ったか?」



「…英の分際で…
――――まぁ、確かに今までお金使いすぎて金欠寸前だったのは認めるよ」



「しかもそれ、日向ちゃんと付き合う前の女につぎ込んでたんだろ?」



「だから名前呼ぶなって言ってんだろ次やったら殺す。
――――あの時は、いつかその子に本気になれるかなーって思ってたんだ。それに世の中レディーファーストだろ?」




「出たよ、エセ紳士。つーか長年の友を名前くらいで殺害するんじゃねーよ。
…因みにもし俺が彼女取ったらどうする気?」





コイツ、今何て言ったんだ?





「悪い、もう1回言ってくれる?」



「…悪い、聞いた俺がバカだった」





だよね。

長年の友が俺を不快にさせる事言うわけないもんねー
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