∽Rock♀On∽
発作で氷の様に冷たい両手で顔を覆い身体を前屈みにしてベンチに座り発作が過ぎるのを待っていた。


その時。


ふわっと身体が優しく包み込まれた。


「大丈夫だ。」


「俺の息遣いに合わせろ。大丈夫だから。」

まるでキスをしてるかの様にその声は私の顳近くに唇を近付け囁いてる。


顔を上げなくても声の持ち主は分かった。


むかつくアイツ。

毒舌大魔王。


池野課長だ‥。



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