”オモテの愛” そして ”ウラの愛”
あの時、涼は言った。

東京に来たときには必ず来いよと。

あそこは私の家なんだからと。

涼の瞳を見つめて真意を読もうと思っても、自分の焦点がぶれてしまう。

疲れて綺樹は目を閉じた。

連絡したら会ってくれると言うこと?

私の家。

私の居場所ということだろうか。

連絡したら、女の物を片付けておくということ?

ならば、あそこにずっといるということ?

別れてから、繰り返し考えても分からなかった。
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