”オモテの愛” そして ”ウラの愛”
「いいよ、とってくる」
そのまま綺樹の返答を待たずにベットから降りた。
床に落ちたままのバスローブを取り上げ、羽織りながら部屋を出て行った。
綺樹もベットから降りると自分のローブを探した。
切れ切れにしか記憶が無かった。
突き飛ばされて。
綺樹は涼が寝室として使っている部屋から、リビングに抜けるドアを開けた。
押し倒された床にローブは残されたままだった。
それを拾い上げると肩に羽織った。
ゆっくりと記憶を手繰り寄せる。
そう、そしてベットに運ばれて。
思い出そうとすると頭を鈍痛が走った。